福岡の保育園・幼稚園事情を知って、賢い住まい選びを
コラム 2024.07.29
子供が小学校に入学する前に、マイホームを購入したいと考える方も多いでしょう。
しかし子育て家庭の場合、保育園・幼稚園をどうするかという問題もあります。
例えばすでに保育園や幼稚園に入っていて転園したくない場合は、そこに通える範囲でしかマイホームを探せません。
マイホーム購入にあわせてもう一度保活や幼稚園探しをするのももちろんいいですが、待機児童になってしまったり、希望の園に入れなかったりする可能性もあるので注意。
保育園・幼稚園選びと住まい選びを両立させるには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
今回は福岡で住まい選びをしている方に向けて、福岡市の保育園・幼稚園事情と子育て家庭の住まい選びのポイントをご紹介します。
福岡市の保育園・幼稚園事情は？
まずは福岡市の気になる保育園・幼稚園事情についてみていきましょう。
主な保育施設は保育園・幼稚園・認定こども園の3つ
福岡市には「保育園・認定こども園・家庭的保育事業・小規模保育・事業所内保育・企業主導型保育・認可外保育施設・幼稚園3歳未満児受入れ促進事業・幼稚園」など様々な保育施設があります。
中でも主な保育施設であり、多くの人が選択するのが「保育園・幼稚園・認定こども園」の3つです。
何がどう違うのか詳しくわからないという方も多いかと思いますので、まずはそれぞれの特徴をわかりやすく表で見ていきましょう。
| 保育園 | 幼稚園 | 認定こども園 | |
| 概要 | 就労などの理由によって、家庭で保育ができない保護者に代わって保育を行う「児童福祉施設」 | 保護者が保育できない理由がなくても、誰でも利用できる「教育施設」 | 幼稚園と保育園の機能・特長をあわせ持つ施設 |
| 対象年齢 | 0～5歳児 | 3〜5歳児 | 0～5歳児 |
| 保育時間 | 【保育標準時間】
1日あたり最長11時間 【保育短時間】 1日あたり最長8時間 |
1日あたり4時間程度 | 【幼稚園枠】
1日あたり4時間程度 【保育園枠：保育標準時間】 1日あたり最長11時間 【保育園枠：保育短時間】 1日あたり最長8時間 |
| 申込窓口 | 各区の子育て支援課 | 各幼稚園 | 各区の子育て支援課 |
保育園・幼稚園・認定こども園の大きな違いは、対象年齢と保育時間です。
幼稚園の場合、対象年齢は3〜5歳児で保育時間が1日あたり4時間程度と短くなっています。
また保育園にはない長期休暇があるのも特徴です。
保育園・幼稚園・認定こども園のどれを選ぶかは、親の仕事の状況によって判断することになるでしょう。
福岡市の気になる保育園事情は？
保育園や認定こども園を利用する場合は、表にある通り、その施設がある各区の子育て支援課に申込をする必要があります。
ここで、福岡市の気になる保育園事情について見ていきましょう。
待機児童ゼロ！（※1）
保活では避けて通れない待機児童問題。
福岡市では、令和5年4月1日時点で待機児童ゼロを達成しています。
最大第5希望まで候補施設を申請できる（※2）
福岡市では、保育園や幼稚園の候補施設を申請する際、最大第5希望まで申請できます。
職場復帰の約1ヶ月前から利用申込みが可能（※3）
就労予定の場合は、就労開始約1ヶ月前から利用申込みが可能です。
福岡市の嬉しい子育て支援制度
続いて福岡市ならではの、嬉しい子育て制度を紹介します。
第2子以降（0～2歳児）の保育料無償化（※4）
令和5年4月から新たに始まったのが、第2子以降（0〜2歳児）の保育料無償化！
福岡市に住民票がある全子育て世帯が対象で、親の収入や子供の年齢は問いません。
生計を同一にしている子供のうち、最年長者を第1子、その下の子を第2子とカウントし、第2子以降の全ての子供の保育料が無償化されます。
第3子優遇事業（※5）
福岡市では3人以上の子供がいる家庭を対象に、3番目以降の子供が小学校に入学する前の3年間、家庭の経済的負担を軽減する「第3子優遇事業」を実施。
保育園・幼稚園に通っている場合は、副食費の免除や助成などの支援を受けられます。
病児・病後児デイケア事業（※6）
仕事を休めない両親の代わりに看病をしてくれる「病児デイケアルーム」。
以前まで利用には費用がかかっていましたが、福岡市では令和5年4月より利用料が無料になりました。
福岡市で「病児デイケアルーム」がある病院は、合計21施設（令和6年6月1日の時点）。
実施施設は下記福岡市サイトからご確認いただけます。
福岡市｜病児・病後児デイケア事業
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/k-sukoyaka/child/byoujibyougojidaycare.html
保育園・幼稚園選びでチェックしたいポイント
「保育園・幼稚園」は子供にとって、1日の大半を過ごす大切な居場所。
子供が楽しく過ごせることはもちろん、親も安心して送り出せるような保育園・幼稚園を選びたいところです。
ここでは保育園・幼稚園選びでチェックしたいポイントを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自宅・職場からのアクセス
保育園・幼稚園を選ぶときには、まず自宅や職場のアクセスのよさから考えていきましょう。
例えば共働きで子供を保育園に預けている場合、自宅から近い保育園だと子供を通勤ラッシュに巻き込む心配がなく、パパ・ママどちらでも送迎が可能です。
職場から近い保育園だと、残業や子供の急な病気にもすぐに対応することができます。
一方幼稚園の場合は、家から近い方が便利でしょう。
園バスの送迎があるかどうかも要チェックです。
保育方針や特色
保育園や幼稚園によって異なる「保育方針・特色」も必ず確認したいポイント。
子供の性格や興味に合った内容の保育を行う園を選べば、きっと子供の成長を上手にサポートしてくれるでしょう。
対象年齢
一般的に幼稚園は3〜5歳、保育園や認定こども園は0〜5歳が対象年齢です。
しかし保育園や認定こども園は、0歳〜と言っても受け入れ可能な月齢は各園によって異なるので注意してください。
「生後3ヶ月〜」「生後6ヶ月〜」など園によって定められているので、事前に必ず確認しておきましょう。
開園・閉園・延長時間
各園によって異なる開園・閉園時間もチェックしておきましょう。
例えば保育園に預けて働きに出る場合、子供を保育園に送り届けたあと出勤時間に間に合うように出社できるのか。退社後は閉園時間に確実に間に合うのか。
園によっては「延長保育」と言って、通常の利用時間を超えて引き続き子供を預かってくれるところもあります。
保育時間は1〜4時間。料金もですが、施設によって異なるので直接確認してください。
子供が幼稚園に行っている間だけパートで働くという方も、同様に確認しておきましょう。
もしパートの時間が閉園時間をオーバーしそうであれば、保育園と同じくらい長い時間預かってくれる「預かり保育」という制度がある幼稚園も検討してみてはいかがでしょうか。
見学や口コミ
入園を考えている保育園・幼稚園に申し込む前に、必ず施設を見学しに行きましょう。
実際に園を見学することで、保育士さんや園の雰囲気・清潔感などのネット上では知り得ない情報を、自分の目で確認することができます。
＜見学時のチェックポイント＞
|
このほかにも「使用済みのオムツは持ち帰るのか」「体調不良時のお迎えの条件」など、気になることは全て質問しておくと安心です。
もし知り合いに希望する保育園・幼稚園に子供を通わせている人がいるのであれば、園の様子を聞いてみるのもおすすめ。
知り合いに通わせている人がいない場合や、遠方に住んでいてご近所さんの口コミを参考にできないという場合は、インターネットやSNSなどを活用するのも有効です。
保育園・幼稚園選びと住まい選びを両立させるコツ
子育て家庭の転園を伴うマイホーム購入は、保育園・幼稚園選びと住まい選びの両方を成功させなければなりません。
ここでは保育園・幼稚園選びと住まい選びを両立させるコツを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
エリアの保育園・幼稚園の充実度を確認する
保育園・幼稚園が少ないエリアでは、定員に空きがない可能性が高く、保活や幼稚園探しは難航してしまうかもしれません。
家を探すときは、そのエリアにどれくらい保育園・幼稚園があるのかも気にしておくといいでしょう。
将来の学区も見据えた選択をする
保育園・幼稚園への通いやすさももちろん大切ですが、どこに住むかで子供の学区が決まることも考慮しましょう。
特に福岡市の場合「学区制」と言って、住んでいる地域によって受験できる高校が限られます。
将来通わせたい学校がある場合は、その学区内で住まいを探すことが大切です。
スケジュール調整
もちろん空きがあれば年度途中でも入園・転園は可能ですが、一般的には、年度初めである4月が最も入園・転園がしやすいとされています。
もし時期を調整できるのであれば、引っ越しのスケジュールは年度初めに合わせるのがおすすめです。
認可保育園に入れなかった時のことも考えておく
各区の子育て支援課が窓口となる認可保育園は、「より保育の必要性がある」と判断された家庭から入園が決定していきます。
したがって申し込みをしたからといって、必ずしも希望の園に入園できるわけではありません。
万が一認可保育園に入れなかった時のために、以下のような対策も考えておきましょう。
- 認可保育園以外の保育園を利用する
- 延長保育が充実した幼稚園・認定こども園を利用する
冒頭でも解説しましたが、福岡市には認可保育園以外にも様々な保育施設があります。
認可外保育園や小規模保育、延長保育が充実した幼稚園・認定こども園なども検討しましょう。
認可外保育園とは、都道府県知事による施設の設置認可を受けていない保育園のこと。
福岡市では「認可外保育施設指導監督基準」に基づいて原則年1回の立入調査を行っており、安全面の基準は認可保育園と同じです。
小規模保育は0〜2歳児を対象としており、定員6〜19人以下という小規模な環境が特徴。
小規模ならではの、きめ細やかな保育を受けることができます。
ひとまずこれらの施設を利用して、転園しやすい次の4月に認可保育園に転園するのもいいでしょう。
市外から引っ越す場合は、利用申し込みできるかを確認
引っ越し後はすぐに新しい保育園・幼稚園に通わせたいという方も多いのではないでしょうか。
住民票を移していない地域の保育園への入園申し込みは「管外協議」という扱いになり、選考が不利になってしまう可能性があるので注意が必要です。
引っ越しが決まったらできるだけ早く、申し込みを受け付けてもらえるか自治体に問い合わせてみましょう。
なお福岡市に転入を予定している場合は、申込み時点で福岡市に住民票がなくても、利用申込みすることができます。
こちらの記事では、福岡市への移住に役立つ情報や補助金制度をまとめています。
福岡市への移住を考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。
＞＞福岡への移住を助ける補助金制度。中心地・福岡市の移住に役立つ情報も紹介
子育てしやすい環境が整った「エンクレストガーデン福岡」で新生活をスタートしませんか
「マイホームを検討しているけど、未就学児の子供がいて気軽に住まいを変えられない……」そんな方は、待機児童ゼロで市外からでも保育園の利用申し込みができる「福岡市」で住まい探しをスタートしませんか？
福岡市といえば福岡で一番の繁華街。
中でも福岡市中央区は、株式会社リクルートによる調査でもたくさんの市民の票を集めている人気のエリアです。
- SUUMO住民実感調査2022福岡県版・・・住み続けたい自治体ランキング1位
- 住みたい街ランキング2023福岡版・・・福岡市民 住みたい自治体ランキング1位
福岡市中央区の魅力については以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
＞＞福岡市中央区の住みやすさは？永住したくなる魅力的なエリア5選
そんな福岡市中央区小笹に新しく、中央区最大級、全364戸の大型分譲マンション「エンクレストガーデン福岡」が誕生します。
徒歩圏内にたくさんの保育園・幼稚園があるだけでなく、マンションから直接行き来できる小笹中央公園があり、お子様と一緒に自然を感じられる子育て世帯にぴったりな環境です。
福岡市植物園や福岡市動物園へも徒歩で行けるなど、休日の遊び場にも困りません。
「小笹ってどんな街？」と気になる方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
＞＞「小笹＝団地の町」はもう古い？再生事業で注目される小笹の歴史と魅力を紹介
＞＞福岡市「小笹」の住みやすさは？交通アクセスと子育て環境を兼ね備えた街
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参考
※1 福岡県 市町村別待機児童数等一覧
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/199280.pdf
※2 福岡市 令和6年度福岡市保育施設等利用のご案内
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/113856/1/0.R6hoikushiseturiyouannai.pdf?20240607164858
※3 福岡市 ならし保育はできますか
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/hoiku/qa/FAQ1231.html
※4 福岡市 令和５年4月から「第2子以降の保育料無償化」をスタート
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/hoiku/child/005_2_2.html
※5 福岡市 第３子優遇事業
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/kosodateshisaku/child/dai3shi.html#03
※6 福岡市 病児・病後児デイケア事業
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/k-sukoyaka/child/byoujibyougojidaycare.html