地震が少ない都道府県はどこ?福岡県がおすすめな理由を徹底解説
コラム 2024.10.30
日本に住む私たちにとって、地震の問題は避けて通れません。
これから住まいの場所選びをするのであれば、比較的地震リスクの低い都道府県を選ぶことが大切です。
この記事では、地震リスクの低い都道府県、特に福岡県に焦点を当て、その理由を詳しく解説します。
地震に強い住まい探しのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
データで見る、地震が少ない都道府県は?
まずは過去のデータから、地震の発生頻度が比較的低い都道府県を見ていきましょう。
気象庁が提供している震度データベース検索を利用し、下記の条件で検索しました。
- 1919年1月1日~2024年9月29日(記事作成日)
- 震度5弱以上の地震
震度5弱以上の地震が起こった回数 | 都道府県 |
3回 | 富山、岐阜、愛知、大阪、香川、福岡、佐賀 |
4回 | 滋賀、岡山 |
5回 | 島根、徳島、長崎 |
データを見ると、震度5弱以上の地震が起こった回数は3回が最少。
該当する7つの県は、日本の中でも地震の発生回数が少ないことで知られています。
また政府の地震調査チームが発表している「全国地震動予測地図2020年版」では、都道府県庁所在地別に、今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率を算出。
今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率 | |||||||||||
都道府県庁所在地 | 確率 | 都道府県庁所在地 | 確率 | 都道府県庁所在地 | 確率 | ||||||
水戸市(茨城県) | 81 | 宮崎市(宮崎県) | 43 | 鳥取市(鳥取県) | 9.3 | ||||||
徳島市(徳島県) | 75 | 横浜市(神奈川県) | 38 | 佐賀市(佐賀県) | 9.2 | ||||||
高知市(高知県) | 75 | 甲府市(山梨県) | 36 | 仙台市(宮城県) | 7.6 | ||||||
静岡市(静岡県) | 70 | 大阪市(大阪府) | 30 | 金沢市(石川県) | 6.6 | ||||||
和歌山市(和歌山県) | 68 | 岐阜市(岐阜県) | 28 | 前橋市(群馬県) | 6.4 | ||||||
津市(三重県) | 64 | 広島市(広島県) | 24 | 盛岡市(岩手県) | 6.3 | ||||||
高松市(香川県) | 64 | 那覇市(沖縄県) | 21 | 山口市(山口県) | 6.3 | ||||||
千葉市(千葉県) | 62 | 鹿児島市(鹿児島県) | 18 | 福岡市(福岡県) | 6.2 | ||||||
奈良市(奈良県) | 62 | 新潟市(新潟県) | 15 | 長野市(長野県) | 6.1 | ||||||
さいたま市(埼玉県) | 60 | 福井市(福井県) | 15 | 富山市(富山県) | 5.2 | ||||||
大分市(大分県) | 55 | 京都市(京都府) | 15 | 青森市(青森県) | 5 | ||||||
新宿区(東京都) | 47 | 宇都宮市(栃木県) | 13 | 松江市(島根県) | 4.9 | ||||||
名古屋市(愛知県) | 46 | 大津市(滋賀県) | 13 | 山形市(山形県) | 4.2 | ||||||
神戸市(兵庫県) | 46 | 熊本市(熊本県) | 11 | 長崎市(長崎県) | 3 | ||||||
松山市(愛媛県) | 46 | 秋田市(秋田県) | 10 | 札幌市(北海道) | 2.2 | ||||||
岡山市(岡山県) | 44 | 福島市(福島県) | 9.3 |
出典:全国地震動予測地図2020年版(地震調査研究推進本部)(※1)
福岡市は6.2%と予測されており、全国の47都道府県庁所在地の中で8番目に低い発生確率でした。
もっとも高い81%だった茨城県水戸市と比較すると、福岡県の地震発生確率の低さがよくわかります。
福岡の地震リスクが低いといわれる理由
前述の通り、福岡県は過去の大地震発生回数が少なく、今後も大地震が起こる確率は高くないといわれています。
その主な理由は、福岡県の地理的な位置と地形にあります。
地震のメカニズムから見た福岡の位置
そもそも地震を引き起こす震源には、大きく分けて海溝型と内陸型の2つがあります。
海溝型 | 内陸型 | |
発生場所 | 海底のプレート境界 | 日本列島地下にある岩盤 |
近年起きた大地震 | 東日本大震災(2011年) | 阪神淡路大震災(1995年)
熊本地震(2016年) |
被害 | 津波が起こる場合がある | 真上にある都市へ大被害 |
周期 | 数10年~数100年 | 数1000年単位 |
発生予測 | 過去の傾向から
ある程度予測できる |
難しい |
海底にあるプレートの境目で起こる海溝型地震は、比較的短い周期で発生。
そのため、プレートがある場所に近い都道府県では、過去100年の間に大きな地震が繰り返し起こっています。
福岡県は周辺に海溝型地震の震源域がないため、大規模な地震の影響を受けにくいのです。(※2)
なお、福岡県には内陸型地震の原因となる活断層がありますが、その発生周期は非常に長く、いつ起こるか予測するのが難しいといわれています。
津波が起こりにくい地形
地震による津波が警戒されますが、福岡市は特に津波の影響を受けにくい環境にあります。
その理由は次の2つです。
- 海溝プレートから離れている
- 博多湾に守られる形になっている
福岡市は海溝プレートから離れており、そもそも大規模な津波が発生しにくい環境です。
また博多湾に守られる形になっているので、万が一津波が発生しても、湾の形状によって波が打ち消されやすくなっています。
実際、過去1300年の間に福岡市を大津波が襲った記録はありません。(※3)
自然災害において絶対はありませんが、津波リスクが高いほかの地域に比べると安心して過ごせるでしょう。
直下型地震には要注意
地震が少ないといわれる福岡ですが、もちろんその可能性はゼロではありません。
福岡周辺では、直下型地震の原因となる活断層が発見されています。
特に注視されているのが、警固断層(けごだんそう)です。
この断層は志賀島南方沖の博多湾から筑紫野市にかけて伸びる「南東部」と、玄界灘から志賀島付近にかけて伸びる「北西部」の2つによって構成されています。(※4)
警固断層南東部は、平均活動周期3100〜5500年、前回の地震発生は4300〜3400年前の可能性があると考えられています。
そして警固断層北西部は、2005年3月20日に発生した福岡県西方沖地震の震源地です。
マグニチュード7.0、最大震度6弱と、この地域でも大きな地震が起こり得ることを示しました。
しかし、このような大規模地震は極めて稀。
実際に2005年の地震以降、福岡県で大きな地震は発生していません。
前述の統計データが示すように、福岡県は依然として日本で最も地震リスクの低い地域の一つなのです。
ただし重要なのは、活断層はまだ発見されていない場所も多く存在するという点。
そのため福岡県でも、いつ地震が起こっても対応できるよう、地震に対する備えは必要不可欠です。
南海トラフの影響は?福岡の危険性
福岡県は地震リスクが比較的低いとされていますが、日本全体で警戒されている南海トラフ地震の影響についても理解しておきましょう。
南海トラフとは
南海トラフとは「日本列島の太平洋側に存在する巨大な海底の溝」のことで、次のような特徴があります。
- 場所:駿河湾(静岡県)から日向灘(宮崎県沖)まで
- 地形:プレートが沈み込む場所で、水深4,000mを超える深い海溝
- 地震の間隔:100年〜150年間隔
- 想定される地震の震度:最大でマグニチュード9クラス
そして南海トラフ地震とは、南海トラフ周辺で起きる巨大地震のこと。
南海トラフ地震は前回の発生から70年以上が経過しており、次の大地震の発生が危惧されています。
福岡県への影響
日本の太平洋側の広い範囲に影響を及ぼすと予測されている、南海トラフ地震。
南海トラフとは距離がある福岡県でも、次のような影響が想定されています。
- 震度:最大震度5強
- 津波:瀬戸内海側で最大4m
地震の揺れや、瀬戸内海に面した北九州市では津波の危険性があります。
そのほか建物の損傷や土地の液状化などの被害も考えられるので、適切な備えをすることが重要です。
地震に強い住まい探しのポイント
これから住まいを考えるなら、少しでも地震や災害のリスクを下げたいもの。
次の3つのポイントをおさえて、災害に強い住まいを見つけましょう。
- 地盤が強い場所を選ぶ
- 川や山、がけから離れた場所を選ぶ
- 住まいの耐震性をチェックする
地域によって受ける被害は大きく異なります。
地盤の固さや地形、建物の耐震性など、複数の要素を総合的に考慮することが大切です。
土地の自然災害リスクを知るためには、ハザードマップの活用がおすすめ。
詳しい内容や見るべきポイントは、ぜひ以下の記事をご確認ください。
>>ハザードマップとは?マンション購入前に確認しておきたいポイント
被災後も安心して暮らすためには、耐震性を含めた総合的に性能が高い住まいを選ぶことも重要なポイントです。
地震に強い住まい探しのポイントについて、詳しく知りたい方はぜひ以下の記事もご覧ください。
>>地震に強いマンションの選び方は?地盤・耐震基準・構造のポイントを解説
地震に強く高性能な「エンクレストガーデン福岡」をご紹介
「エンクレストガーデン福岡」は福岡市中央区小笹に誕生する新築マンションです。
新耐震基準に適合しているのはもちろんのこと、安心の周辺環境と高い耐震性で地震に強い住まいを提供します。
安心の周辺環境
エンクレストガーデン福岡が位置する福岡市中央区小笹は、豊かな自然に囲まれた環境ながら、災害危険度が低いエリア。
ハザードマップ上でも洪水、内水、高潮、土砂災害、津波などの想定区域になっていない場所となっています。(※5)
高い耐震性
エンクレストガーデン福岡には、地震から住民の皆様を守る3つの構造を備えています。
- 建物を支える基礎
- 揺れに耐える柱構造
- 耐震仕様の玄関ドア
建物を支える基礎は、地盤の硬さに合わせてコンクリート杭を打ち込む深さを変更。
やわらかめの地盤には約12.85m〜17.15mの深さまでコンクリート杭を打ち込んで、下からしっかり建物を支えます。
また柱構造には、「溶接閉鎖型フープ筋」を採用。
帯筋の両端を全て溶接することで柱が粘り強くなり、地震の揺れによる折れ曲がりを防止します。
玄関ドアは地震時の変形に対応できる設計になっており、万が一の時の避難経路も確保できます。
エンクレストガーデン福岡で叶える、安心で快適な暮らし
福岡県は過去100年の大地震発生回数が少なく、日本国内では比較的地震が起こりにくい地域です。
しかし、災害に絶対はありません。
福岡県に暮らす場合でも、万が一地震が起きたことを想定し、地盤や基礎にこだわった高い耐震性を持つ建物を選ぶことをおすすめします。
「エンクレストガーデン福岡の耐震性について詳しく知りたい」という方は、地下鉄七隈線六本松駅2番出口から徒歩3分のマンションギャラリーにぜひお越しください。
多忙や遠方に住んでいるなど、マンションギャラリーまで足を運べない方には、便利なオンライン相談のご利用がおすすめです。
【エンクレストガーデン福岡 オンライン相談】
開催日時:金土 10:00~/13:00~/16:00~ ご予約内容の選択|エンクレストガーデン福岡 マンションギャラリー ※メニューからオンライン相談を選択 |
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参考
※1 全国地震動予測地図2020年版|地震本部
https://www.jishin.go.jp/evaluation/seismic_hazard_map/shm_report/shm_report_2020/
※2 福岡県の地震活動の特徴|地震本部
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kyushu-okinawa/p40_fukuoka/
※3 福岡市における津波被害の記録
https://webmap.city.fukuoka.lg.jp/bousai/t_higai.html
※4 警固断層帯|地震本部
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_katsudanso/f108_kego/
※5 重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/maps/index.html?ll=33.568468,130.3866&z=14&base=pale&vs=c1j0l0u0t0h0z0#disasterRiskPopup
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